成長ホルモンの役割
成長ホルモンとは?使うとどうなるの? 成長ホルモンの舌下投与型スプレー 低身長対策~背を伸ばす医療~ 成長ホルモンを処方できるか判定

成長ホルモン診療の総括

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1990年代に成長ホルモンが工業的に生産されるようになって以来、低身長治療だけではなく、その作用の有効性から、容姿、体力、意欲の回復目的で使用されるようになりました。プライベートドクターシステムを営み、自由診療下で中高年者の健康管理指導を行っていた四谷メディカルサロンは、平成12年に成長ホルモンを診療へ取り入れ、舌下投与剤を研究し、以後に十分な臨床経験を積み、その内容を多くの書籍に盛り込んできました。

成長ホルモン診療の経験を以下に総括いたします。

成長ホルモン診療の総括

  1. 成長ホルモンは舌下から吸収される。輸送担体が存在する可能性も示唆される。成長ホルモンを舌下投与した直後に、一瞬の血圧低下によると思われる眩暈(めまい)を感じる人がいるが、その症状は投与後20秒以内に生じることから舌下吸収の速度は速く、亜硝薬剤並みと推定される。
  2. 舌下投与により、成長ホルモンそのものの血中濃度はスパイク状に上昇する。人体の生理的環境においては下垂体からパルス状の分泌が認められるので、舌下投与は生理現象と近似する。注射投与では、皮下の注射部位から徐々に吸収されるので、成長ホルモンそのものの血中濃度の上昇は乏しく、変換されたIGF-1の血中濃度上昇が目立つ。
  3. 異常大量投与しない限り、後に影響する副作用は見られない。舌下投与による副作用としては、稀に投与直後の眩暈、乳腺の腫脹が認められることがある。投与直後の眩暈は、初回の投与に限られる。乳腺の腫脹は投与を続ける限り持続する。腫脹による痛みを訴えて投与を中止した例があった。この腫脹は、バストのハリの回復ともとらえられる。
  4. 長期間の異常大量投与により、末端肥大症、手根管症候群、糖尿病の発症が推定されるが、そのような大量投与は行わなかったので、それらの発症は経験しなかった。
  5. 舌下投与と注射投与では効果の現れ方が異なることを多く経験した。舌下投与においては成長ホルモンそのものの作用が前面に現れ、注射投与ではIGF-1の作用が前面に現れるものと推定される。
  6. 舌下投与開始後、2~3週で意欲的になり活動性が高まってくることが多い。その心理は、「いいことがありそうな予感がして、ウキウキする」という表現が適切であるように思う。この効果は、舌下投与、注射投与の双方で認められる。「若者が繁華街で集まって盛り上がっている」「20歳から30歳にかけて、加齢とともに精神的に落ち着いた」などの行動原理・精神原理と関連していることが示唆され、成長ホルモン、あるいはIGF-1の脳内作用に関しては、研究を深める価値があるものと思われる。
  7. 筋肉の発達は、注射による投与で著しく認められ、舌下投与では乏しい。筋肉の発達は、IGF-1による作用と思われる。
  8. 舌下投与、注射投与の双方で、運動持続力や瞬発力の向上とともに、疲労回復力の高まりが認められる。運動持続力の向上は成長ホルモン、あるいはIGF-1の心筋への作用であり、瞬発力の向上はIGF-1の筋肉への作用と推定されるが、疲労回復力が高まる理由に関しては、さらなる研究の余地がある。
  9. 背の伸びが完全に止まっている年齢の者に、成長ホルモンを舌下投与すると、5~10人に1人の割合で、2cm以上の身長の増加が認められる。1~2cmの伸びは半数で認められる。注射投与は筋肉の発達は目立つが背の伸びは認められない。骨、あるいは軟骨に働きかけて背を伸ばす効果を出すのは、IGF-1ではなく、成長ホルモンそのものと推定される。
  10. 素肌の状態にこだわる女性に投与すると肌のハリ、弾力が回復した、と喜ばれる。この効果は、舌下投与、注射投与の双方で認められる。成長ホルモン、あるいはIGF-1が、線維芽細胞に働きかけ、蛋白同化作用を高めた結果、ヒアルロン酸の生合成が亢進した結果と推定される。
  11. 夜間就寝時の排尿回数が減る。この効果は、舌下投与、注射投与の双方で認められる。心筋収縮力の増強による下腿水分貯留の減少、あるいは、皮下ヒアルロン酸量の増加による水分保持力の向上によるものと推定される。ただし、バゾプレッシン分泌に影響を与えている可能性は不明であり、今後の研究余地となりうる。
  12. 成長ホルモンが持つ蛋白同化作用は、人体に対して、筋肉の発達以外に、髪の伸びが速くなる、毛髪が太くなる、爪が丈夫になる、などの作用を表す。
  13. 舌下投与、注射投与の双方において、内臓脂肪の減少が認められる。使用者は「ウエストが細くなった」あるいは「お腹がへっこんだ」と表現する。腸の周囲のホルモン感受性リパーゼの活性を高めるからであろう、と推定される。いわゆる「加齢に伴い、お腹が出てくる」という現象の原因は、ホルモン感受性リパーゼの活性問題に帰結されることが示唆される。

成長ホルモンの舌下投与型スプレー

成長ホルモンの舌下投与型スプレー

医師から処方される「成長ホルモンの舌下投与型スプレー」。一般的な容器で1日に3~6回舌の下にスプレーするだけで、成長ホルモンの効果がしっかりと現れます。

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※医師によって処方される成長ホルモンの舌下投与型スプレーは、承認されている医薬品を診療所内等で適正に調剤したものです。
※投与量、投与回数などは、処方された舌下投与型スプレーにより異なりますので、処方された際の担当医の説明に従うようにしてください。